第二次世界大戦時のジプシー

第二次世界大戦時ヨーロッパを占領したナチスドイツによるロマ民族に対する試みは、悲惨極まるものでした。

ロマ民族の言葉であるロマニ語でポライモス(Porajmos)〜食らい尽くす、絶滅させる〜14というジプシー絶滅政策は、ヨーロッパに住む多くのロマ民族が殺されました。

その数は正確には把握することができなく、またいくつもの説があります、

・1939年の欧州におけるロマ人口88万5千人(推定値)のうち25万から50万人殺された。

・この時期のロマ人口をより上記より多く見積もり、100万人から400万人殺された。

・ナチス占領下の欧州で全ロマの70〜80%殺された。

この数値のどれが本当なのかは不明ですが、この時期にポーランドのアウシュビッツなどの収容所でユダヤ人ゲットーの中に「ジプシー・ゲットー」という区域が存在していたのはまぎれもない事実のようです。

この収容所で行われていたのは、強制労働・人体実験・毒ガスによる集団虐殺などユダヤ人のホロコーストと同様のことでした。

戦後、ロマに対するポライモスの事実はユダヤ人の場合と違い、明らかにされることなく補償も無視され続けてきました。

一般的にユダヤ人にはイスラエルという民族国家がありユダヤ人団体などが結束することができたといわれていますが、他にもロマに対する偏見・差別の問題―つまり、ジプシーが行う犯罪予防としての治安上の措置として認識されていた見方も大きいようです。

ヘルムート・シュミット西ドイツ首相によって、ロマ民族に対する犯罪行為が公認されたのは大戦後40近く経た1982年の事です。

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